標高858mの和泉葛城山頂にあるブナ林は、比較的標高の低いゾーンに自生する貴重な植物相として1923年(大正12年)国の天然記念物に指定されました。ブナ愛樹クラブは、この美しいブナ林と周辺のゾーンを次世代に継承すべく保全活動に取り組んでいるボランティァ団体です。
木が好き…森が好き…山が好き、そんなあなた、山仕事のボランティアをご一緒に体験してみませんか。当クラブの活動日は、日曜日・土曜日・木曜日と、都合のよい日に参加できるよう年間を通して設定されています。今月と次月は右下欄の◆クラブの活動カレンダーにある通りです。現地までは、JR東岸和田駅前に9時集合、そこから和泉葛城山頂の現地までメンバーの車に相乗りで行く仕組みが整っています。作業終了は午後3時頃。帰路も往路と同様です。
お申込み・お問い合わせは次へメールしてください。▼Email:bkcdy107☆rinku.zaq.ne.jp(☆を@に変えて送信)。大自然と素敵な仲間たちがご一報をお待ちしています。 右下欄の◆関連する参考HP→参加申し込み詳細(大阪里山ネットワーク)にある要項もご覧ください。
2021年4月28日水曜日
4/26 今期2回目の
トラスト協会ナラ枯れ調査に参加:
約100本のコナラの観測を完了しました
4/26 トラスト協会ナラ枯れ調査の2回目に参加しました。和泉葛城山における薬剤処理などのナラ枯れ対策を国へ申請するための現状調査です。アカガシ、コナラなどのナラ枯れ状況、位置を調べていき申請の基礎データとします。
トラスト協会の牧野事務局長と石山さん、きしわだ歴史資料館の岡本館長、岸和田教育委員会の女性職員、岸和田テレビの取材陣2名。そして当クラブからは、田中先生・土井代表・山條さん・朝井さん・高原さんのメンバーが参加しました。
最初に本日の調査内容の確認等の打ち合わせです |
神社石段から下のデッキまで右手にあるアカガシ4本の胸高直径を計測。神社階段側から下のテラス方向に123、14、54、103(以上、センチメートル)でした。GPSで位置もチェックしていきました。
巨大なアカガシの胸高直径を測定しています。 常緑広葉樹のアカガシがブナと一緒に生育しているのが和泉葛城山のブナ林の特徴です。 <標高の高い場所に生育する多くのブナ林は落葉広葉樹林帯に広がり高木の 常緑広葉樹は生育していません。標高の低い場所に生育する和泉葛城山の ブナ林特有の生態系です> |
2021年4月23日金曜日
4/22(木) 久しぶりに定例会を実施しました。
今月は2回の定例会が雨天中止になりましたが、久しぶりに9名の参加で定例会を実施しました。
作業は先月から継続している作業道の倒木の処理と前回準備したコナラのホダ木へのシイタケ菌の植菌作業(原木への種菌の植え付け)です。ブナ林の開花状況も調査を実施しました。
今回から、これまでの緑のヘルメットの耐用年数がすぎたので白いヘルメットに交換しました。①飛来・落下物用と②墜落時保護用の両方の機能があるスマートなヘルメットです。全員分購入しましたので名前をヘルメットの後ろに記入して使用してください。集合写真でかぶっている白いヘルメットがこれです。
<下図は今回のヘルメットのHPの情報の引用です>
新しいみどり安全製のヘルメット <SC13BV RA KP付 ホワイト> 通気孔が目新しいです→ |
サイドのつばが小さく、雨が前後に流れるようになっています。通気の効果は夏場にならないとわかりませんが期待です。頭のサイズ調整も簡単にできました。 |
作業道の整備--2018年の倒木により通行が難しくなっていた作業道の整備(ブナの植栽地へ通じる道)を継続してきましたが今回の整備でこの作業道の整備は完了しました。
作業道の上に斜めに倒れかかっているヒノキを安全に処理する為に ロープを使い慎重に作業を進めていきます。 処理したヒノキを作業道脇へ整理して行けば作業は完了です。 |
コナラのホダ木へのシイタケ菌の植菌作業(原木に種菌を植え付け)
2021年4月22日木曜日
山小屋から観測器周り・展望台・神社周辺と多方面を観察して回りましたが、新緑の新芽が旺盛な中、花芽を確認するのはなかなか難しい作業でした。
そんなわけで、評価としては確かに花芽はいくつか確認できましたが、めざましい印象ではなかったと、ご報告いたします。
2021年4月5日月曜日
4/4の例会は雨の予報で中止になりましたが
有志でブナの花芽調査を敢行しました
4/2の「ナラ枯れ調査」には当クラブのメンバーも複数同行していました。クラブメンバーとしては「ナラ枯れ」とともに、やっぱり気になるブナでした。(念のため付言すれば、「ナラ枯れ」はブナ科の樹種が被害を受ける伝染病ですが、幸いなことにブナ科でもブナ属に属するわれらが「ブナ」は、被害を免れます。)
ナラ枯れ調査のとき、ブナの花芽がさかんに萌している気配を感じました。3/25には分からなかった神社裏のN24がたくさん花芽をつけていましたし、展望台の作業小屋寄りにもたくさんの花芽をつけた一本がありました。
今年は木々の成長も早いようで花芽が見にくくなるから、4/4の例会では花芽調査をしたらどうかと田中先生から提案があったのですが、雨の予報で例会は中止に。それならと、有志5名で実行する運びとなったものです。
参加したのは、田中先生、那須さん、前河先生、朝井さん、高原の5名。
調査は、9時20分から始めて12時50分まで、およそ3時間半ほど実施しました。大雨の予報でしたが、曇りで調査が終わるころに少し降られた程度でした。
最初に先生から旧売店横で以下の説明がありました。
・93年植樹のブナは今年は花芽がないが、昨年たくさん花芽を付けた。
・ブナは大豊作の年でも、一本の木にすべての枝に花芽を付けない。
・また大豊作の年に、すべての木が花芽を付けることもない。
調査の結果をご報告すれば、調査したブナ62本中、評価5が1本、評価2が5本、それ以外の56本は評価1でした。(評価5は樹冠にたくさんの花芽、評価2は枝に花芽あり。評価1は花芽ナシ)
評価5だったN34からは、花芽が2つ落ちていました。鳥が花芽の雌花を食べたときに花芽が神社の石段に落ちたもののようです。
枯れ葉の裏にかくれたブナの芽生えを発見!
田中先生から、枯葉をやさしく払うとブナの芽生えを見つけることがあるとの提言があり一同せっせと励んだら、なんと素晴らしい発見が! 前河先生が落ち葉の中からブナの芽生えを1つ見つけたのです。まだ双葉はありませんが「根」が出ていたのですよ。
不法伐採されたブナの巨木も朽ちてきました。ブナが枯れると虫や鳥や菌類が活躍! カミキリムシやキクイムシなどが卵を産み幼虫が木部をたべていきます。また立ち枯れたブナはキツツキ達のの餌場や巣になります。最後にはさまざまな菌類がブナを分解して周りの木が吸収できる栄養にかえていきます。世の中うまく回っています。
2021年4月3日土曜日
4/2 和泉葛城山の「ナラ枯れ」の発生状況はどうか?
専門家の調査チームに同行しました
近年、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌によりミズナラ等が集団的に枯損する「ナラ枯れ」が発生しています。水を吸い上げる機能を阻害して枯死させるナラ類やシイ・カシ類の伝染病です。
では、和泉葛城山での被害状況はどうか? それを探るべく専門の先生方がチームを組んで調査を実施。メンバーは京大農学部森林生物学の山崎先生、きしわだ歴史資料館の岡本先生、長居自然史博物館の佐久間先生、当クラブメンバーでもある田中先生、トラストの牧さん、石山さんでした。私(高原)も同行しましたので、その様子をご報告いたします。
調査エリアはお馴染みのコアゾーンとバッファゾーンです。
調査の結果としては、現況は「軽微」、しかし、突然大群で押し寄せてくるので油断は禁物というのが先生方の評価でした。
「ナラ枯れ」の木は梅雨明け後から晩夏に急に枯れ、葉が赤褐色や茶色に変色して落葉しません。
対策としては ・樹液を出してキクイムシの活動を押さえる ・誘引剤でおびき寄せる ・ブナに注入する薬で虫の進入を止める ・伐採する、などを状態に応じて実施する必要があろうとのことでした。
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大阪里山ネットワークのHPができました! ・大阪里山ネットワークのHPがあたらにできました。ブナ愛樹クラブも掲載されています。(下記をクリックして御覧ください) https://www.ogtrust.jp/satoyama/org/20210511_2.htm...
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梅雨があけて、夏本番の和泉葛城山、夏の花が咲きはじめ、 昆虫たちも活発に活動している。ヒグラシとエゾゼミも 鳴き出した。7月に見た花と昆虫を紹介します。( YD ) ムラサキシキブ(シソ科:旧クマツヅラ科)の花 秋の実は目立つけど、夏の花はひっそりと咲いている。 ...
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環境事業協会主催 「大自然とお友達体験講座」開催 参加者 (メンバー):10名(田中先生・土井・藤原・中室・弘田・梶川・清水・中島・田中・高原) 体験講座参加者 :12名(うち女性4名)と 協会職員3名 総勢 :25名 午前のプログラムは「大自然と お友達体験」 (ブナ林...
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8/6開催予定の 環境事業協会主催「大自然とお友達体験講座」のための下準備に明け暮れた一日でした ・天気:晴れ曇り (朝:高速道路下;29度) 作業小屋:10時;26.9度・ 湿度73% ・参加者:11名(土井・山條・藤原・中室・弘田・梶川・清水・吉崎・田中・朝井・高原) (...
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4/2は、植樹後の最初の定例会でした。参加者は、見学者の I さん、会員のお孫さんを含め9名でした。 本日から、昨年12月に入会された中島さんが参加されることになりました。今後よろしくお願いします。 見学者の I さんは、3/4の「和泉葛城山の自然とブナ林を紹介する会」にも参加...
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今年最後の例会…は雪! しばらく作業小屋を閉じます (来年2月まで) 1. 活動日時:12月21日(木) 10時から2時 2. 天気:曇り小雪晴れ 高速道路下温度計 2度 (作業小屋 外気温度 氷点下 0.1度) 3. 場所:作業小屋、和泉葛城山神社付近 4. 参加者:土井...
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懸案だった枯れ松の伐採から シイタケの寒冷 紗作業 その他 参加者も多く 余裕の活動でした 1. 活動日時:11月23日(木);9時東岸和田駅集合 3時解散 2. 天 気:晴れ:高速道路下温度計 15度(午後2時 作業小屋 16.2度 湿度64%) 3. 場 所:和泉葛城山 ...
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作業小屋への往路、先日の豪雨で山道に倒木がありました。朝井さんがしかるべく対処します。 6月最初の日曜日は 保全活動にあけくれた一日でした 視界よく、天気は晴れ。午後2時の気温は19度、湿度46%。 参加メンバーは10名(土井・梶川・清水・中島・藤原・中室・那須・田中・...
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6/13に和泉葛城山のブナ林に関するシンポジウムが開催されます。内容及び申込み方法は下記のとおりです。 →オンライン開催に変更になりました。 <6/13(日)シンポジウム 和泉葛城山ブナ林の過去・現在・未来を語る> ブナ林保護増殖の歩みとともに、今動いている調査の狙いと結果、生デ...
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大阪シニア自然カレッジ見学会を迎え 啓蒙活動の実を大いに上げました この日、参加メンバーは9名。全員で大阪シニア自然カレッジ25名さまのお世話に当たりました。 大阪シニアカレッジの皆様とブナ愛樹クラブのスタッフのメンバー(講座の最後に) 秋晴れに恵まれ、視界もよく、本四架...