2023年6月25日日曜日

6/22 自主活動

6/22の定例会は雨で中止となり
代わって 自主活動の形で 
8/6開催の 環境事業協会主催「大自然とお友達体験講座」の
打ち合わせを挙行しました

・参加者:土井、岡本(環境事業協会「大自然とお友達体験講座」の責任者。当クラブのメンバーでもある)、高原の3名。

・午前中協会責任者の岡本さんと当日の見学ルートの確認をしました。
 写真は、作業小屋近くで、当日伐採する木二本の選定をしているところです。

・近くにササユリのツボミ十本以上。
 道路沿いには萎れかけたササユリ十本以上。

・和歌山寄り道路沿いにも十本以上開花、群生あり。

ブナ林内では、シソバタツナミの花が咲いていました。

・神社から階段を降り、塔原デッキ、改築した牛滝デッキ、展望台から作業道を通り、観測装置を巡るプランの検討。


看板は、きれいになっていました。

・塔原デッキは補修されていました。



・牛滝道への木道とデッキも改築なって、ピッカピカ!
デッキから林道へ下る部分は途中までしか改修されておらず
その先はいぜんのままで穴があいて危険な部分があります。


午後からはプランの具体的な検討をしました

・講座参加者は女性4名含めて14名(当日欠席もある)。今回は中年も参加、協会から3名。計17名程度。
・先回は、植林間伐の説明、ヒノキの輪切り、カッティングボード、二人挽き鋸などが好評でした。(今回はクラフトは実施しない予定)


・改築した牛滝デッキから自動車道方向の途中まで改築。未改築部は下りで雨の日に滑る危険があります。注意を促すこと。
・木道のところどころに板の抜けた場所が見つかりました。所轄が善処してくれるといいのですが、これも注意を促すこと。

・また、午後に観察予定の気象観測装置前にマツの枯木があり。危険はないか確かめて、あれば善処!


 観測装置のある作業道の除草を開催日(8/9)までにすることなどなど、講座責任者の岡本さんと現地の状況を具体的に共有することができました。

 午後1時半、下山。


2023年6月20日火曜日

5/26 受賞に伴い岸和田市長の表敬訪問

5/26  岸和田市長表敬訪問

・和泉葛城山ブナ愛樹クラブは、今年の4月に、大阪府知事より【大阪環境賞】、環境大臣より 【「みどりの日」自然環境功労者大臣表彰(保全活動部門)】を受賞することができました。これまで活動をささえてくださった大阪みどりのトラスト協会や岸和田市の推薦により受賞することになりました。この機会に受賞の報告と今後も支援をお願いするために岸和田市長を表敬訪問いたしました。

和泉葛城山ブナ愛樹クラブが2001年に発足して以来、20年以上の渡り、歴代会長相木さん、藪さん、弘田さん、はじめ会員のみなさんが、和泉葛城山のブナ林や環境の保全、増殖の活動を継続してきたことが評価されたのだと思います。会員全員で喜びたいと思います。

 

会談のあと岸和田市長を囲んで記念写真(会員と訪問の準備をしていただいた
きしわだ自然資料館の長谷川さんも一緒に)









前田さんは写真を撮ってくれたのであまり写っていません。





市長も何度も和泉葛城山を登ったとか。


司会は長谷川さん


表敬訪問のあとで(コーヒー)


6/17の活動

 参加メンバーは6名(土井・朝井・弘田・中島・藤原・中室)でした。


本日の作業は、
1.作業小屋下のブナ植栽地や作業道の下草刈り
2.6/4に伐採した枯れアカマツの処理


・梅雨の晴れ間で、山の上でも気温は、25度で湿度も60%超え、熱中症対策しながら作業を行いました。


1.下草刈り


・植栽ブナの周りのキイチゴ類やリョウブなどが繁茂している部分を刈り取っていきます。


背丈以上に茂った草本などを刈り取っていきます。



植栽地斜面の草刈り(スズメバチトラップのお陰でススメバチはいません)

作業道の草刈り

2.枯れアカマツの処理

・作業小屋の下の作業道へ倒れかかり、危険な枯れたアカマツを6/4に伐採をおこないました。このアカマツの枝落とし、玉切りなどの処理をおこないました。


枝落とし

伐採したアカマツの切断

アカマツは、マツノザイセンチュウによる被害で枯れたと思われます。
切断面には黒い模様が見えています。青変菌と呼ばれる菌類による変色では
ないかと思われます。芯材までは変色していません。


・山頂周辺では、ササユリ等が咲いています。







山頂道路ではホタルブクロが咲き始めています。可憐な花です。

山頂草原のテリハノイバラの花です。普通のノイバラより花が大きく
葉の光沢も強い種です。

2023年6月7日水曜日

6/4 の活動報告


 作業小屋への往路、先日の豪雨で山道に倒木がありました。朝井さんがしかるべく対処します。

6月最初の日曜日は
保全活動にあけくれた一日でした

 視界よく、天気は晴れ。午後2時の気温は19度、湿度46%。

 
 参加メンバーは10名(土井・梶川・清水・中島・藤原・中室・那須・田中・朝井・高原)および見学者1名。
 



 写真は見学者の自己紹介。土井代表がブナ林を案内します。見学者は常に大歓迎。啓蒙活動はミッションのうちですし、リクルートも期待できます。



見学者を案内しながらブナ林を散策しました。
ブナの葉の色は新緑の頃に比べると濃くなっています。
所々にブナの果実が落下しています。拾って見てみると全部虫食いで穴があいています。


虫食いのブナの果実を割ったら、出てきた蛾(ブナヒメシンクイ)の幼虫
ブナの果実の中は幼虫の糞がいっぱい詰まっています。


落ちている果実は全部穴が空いています。
ブナの木が食われた果実を自ら落としているのでしょう。
沢山落下している木もありますが全く落ちていないブナも多いです。
落ちていないブナの個体は今年は花が少なく果実もほとんどみのっていないのでしょう

今年は、ブナの木の開花は少なかったのですが、イヌブナは大量に開花している個体がありました。(4月のブロクで報告済み)

N-1のイヌブナではヒコバエの枝にも果実をつけています。
長い果柄と小さな果実がみえています。


ブナの果実に比べると小さい果実です。2つの種子が見えています。
イヌブナの殻斗は小さいので果実が露出しているようです。


このイヌブナには今年はシードトラップが設置されました。


虫こぶがついているブナの葉が見られます。
ブナマルタマバエが寄生してできたブナハマルタマフシと
呼ばれている虫こぶ(ゴール)の様です。



ブナ林の中で見た昆虫


巨大なカメノコテントウの幼虫(20mmちかくある)
成虫も、体長12-13mmもあってナナホシテントウの倍以上はあります。
(下の写真は昨年6月に撮影した成虫の写真)






チョッキリ虫の仲間
ウリハダカエデにはイタヤハマキキチョッキリが作ったと思われる揺りかごが
沢山ぶらさがっています。この個体は、色が赤いのでファウストハマキチョキリ
かもしれません。

保全活動
 作業道に倒れる可能性がある、危険な枯れていた松の木を伐採しました。
樹齢50年ほどで直径が40cmほどもありました。



 ハチトラップ13個を作りました。
 ハチトラップの作り方は、日本酒3L、砂糖1kg、穀物酢1Lをバケツに入れ、よく撹拌し、2Lのペットボトルに分けて入れます。ペットボトルには、カッターで2か所、2cm角のH字に切り、入口を作ります。入口の上部を外に折りまげ、下部を中側に曲げます。これを木にぶら下げられるように適当な長さのPPヒモでペットボトルの口に引っ掛けて結びます。

 木にぶら下げて仕掛けます。液の分量はこんな具合です。

 午後は駐車場の枯れた松が危ないので、高切ノコで切り落としました。

 テラス下の除草と、道づくりをしました。

 最後に、前回(4/27)に仕掛けたハチトラップを回収し、結果を調べました。
     
 トラップのスズメバチ調査結果は、オオスズメバチの女王バチ26匹、その他59匹、計85匹でした。1か月とちょっとの成果です(スズメバチには気の毒ですが…)過去には何度か作業中にスズメバチにさされたことがあります。
【追記】
 後ほど、貝塚市立自然遊学館の天満さんからチャイロスズメバチの名前を教えていただいきました。写真の黒い4個体はチャイロスズメバチだそうです(右下の10個体はキイロスズメバチ)。チャイロスズメバチは、日本の殺人蜂の一種で、とても気性が荒く、刺された時の強烈な痛みはオオスズメバチ以上と言われています。さらに空中から毒液を噴射して目潰し攻撃をするなど、かなり高い攻撃性があるとネットにありました。

採取したスズメバチ類

オオスズメバチ 体長50mmちかくあります。
(女王蜂♀とおもわれます)

キイロスズメバチ 体長30mm大ほとあります。
以前作業小屋の軒下に直径40cmほどの大きな巣をつくった種です


チャイロスズメバチ 腹が真っ黒です


チャイロスズメバチ 横から見た写真

体長が30mm程度ですが、腹の色彩からは
オオスズメバチの働き蜂かコガタスズメバチかもしれません


作業小屋に表彰状を飾りました

 作業小屋入口の右手に、これまで頂いた表彰状を3つ並べて飾りました。真ん中には環境大臣からの表彰状を、その左には大阪府 橋下 徹知事からのそれを(これは平成20年の受賞)右には吉村洋文知事からのものを、併せて飾りました。こうしてみると我がクラブはけっこう受賞していて、とうとう所轄大臣からいただくこととなりました