2022年10月28日金曜日

10/26 の活動報告

大阪シニア自然カレッジ見学会を迎え
啓蒙活動の実を大いに上げました

 この日、参加メンバーは9名。全員で大阪シニア自然カレッジ25名さまのお世話に当たりました。


大阪シニアカレッジの皆様とブナ愛樹クラブのスタッフのメンバー(講座の最後に)

 
 秋晴れに恵まれ、視界もよく、本四架橋の塔も見えるほど!
 シニア自然カレッジみなさん全員参加で、ブナ林の見学、伐採、丸太切りなど熱心に取り組み、関空、淡路島などの眺望も楽しんでおられました。

 朝の気温は10度を下回っていたでしょう。午後の1時の気温は18度、2時50分には13度と山の気温は急変します。写真は、9:57の温度計です。



ようこそ !  大阪シニア自然カレッジのみなさん   
 山頂広場に集合したシニア自然カレッジ25名のみなさんに、土井代表から挨拶と和泉葛城山やブナの説明がありました。ブナ愛樹クラブらしい見学活動となります。
 シニア自然カレッジのみなさんの到着が1時間ほど遅くなり、ブナ林の見学を短縮を余儀なくされましたが、みなさんの熱意はスタッフの意欲とよくかみ合っていました。

 元売店横にある紅葉が始まったブナの木で、今年のブナの結実ぶりを説明。

 25名と大勢なので2班に分かれてブナ林にはいります。

 〈神社→上のデッキ〉のコースと逆の〈上のデッキ→神社〉のコースの2つです。
 神社は背中あわせに2つあって、ひとつは岸和田藩の、ひとつは紀州藩のもの。

 〈神社→上のデッキ〉のコースでは土井代表が、〈上のデッキ→神社〉のコースでは前代表の弘田さんが引率と解説を担当。 


いざ、ブナの林へ  天然記念物のコアゾーンへ!

 天然記念物に指定されたコアゾーン中に設置された遊歩道を往きます。

 デッキで一休み。ほっとするひと時でしょう。

 ここでもブナの生育状況やブナの特質などを説明します。

 復路です。遊歩道もデッキも、コアゾーンの真っただ中ですから、ここから外れることは禁止されています。


今年のブナの実は?
 ブナの実が落ちています。各自、実10粒ずつ、遊歩道や上のデッキで拾い合います。小屋へ持ち帰って芽が出る可能性があるかどうかの沈降テストにかけるのです。


 拾ったブナの実を吟味していますが?

はたして沈降テストの結果は?
 小屋へ持ち帰り、拾ったブナの実を沈降テストをしていただきました。

 残念ながら、およそ200粒のうち見事に沈んで合格したものはありませんでした。芽が出る可能性があるものは皆無だったのです。ブナの育成の厳しさを感じ取っていただけたかと思います。
 この沈降テストは簡単ではありますが合理的なもので、充実した種子は水に沈むのです。


午後のプログラムはいよいよ間伐体験・丸太切りなど


伐採の瞬間には胸打つものがあります

 間伐に先立ち説明をする中室さん。なぜ間伐が必要なのか、間伐の方法、その難しさ、などなどをよく整理された語り口で…。

 参加のみなさんが見守るなか、間伐の実習指導を担当する吉崎さん。


 受け口と追い口の切り込みを入れます。よく方向を見定めてかかります。これで倒木の方向がきまるからです。デリケートな作業です。

 ロープも倒木方向のコントロールに役立ちます。隣の木に枝がかりするなど、トラブルは常にあります。

 これは木が倒れる瞬間を見守るシーンです。その瞬間を、あるNHKの番組では「命の匂いが立ち込める」と表現していました。樹齢数十年の一本のヒノキがその命を終える時なのです。

 みごと伐採なったヒノキ。枝落としや玉切りを始めます。

 チェンソ-で玉切りをしています。玉切りとは、その後の樹木のあり様に応じた寸法に裁断すること。
 チェンソーは見学のみ。

丸太の輪切り
 「チェンソ-で玉切り」の代わりに「手鋸で丸太の輪切り」を体験していただきました。当クラブの定番のプログラムです。

 竹べらで皮むきも…

 出来上がった輪切りはお土産になります。風呂にいれるとヒノキのいい香りがしますし、やかんなどの台にも使えます。表面がざらついていたのでは台無しなのでベルトサンダーで磨いて持ち帰ってもらいます。

 お土産といえば、前田さんの労作「リスのエビフライ」も好評でした。

 これは、リョウブやヒノキの輪切りの片面に「リスのエビフライ」を貼り付け、反対側には本ブログのQRコードを印字した、リュックなどの下げ札です。
 「リスのエビフライ」とは、リスが松の実を食したあと落とす食べかすがエビフライを思わせるところから…、話のタネになります。

 さて、シニア自然カレッジのみなさんにはご満足いただけたでしょうか。

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