2022年11月25日金曜日

11/24の活動報告

前回に引き続き
ブナ植樹の準備と保全を‼

この日の参加者は、前回と打って変わって12名と多勢でした。体験ゲストのNさんも参加。




 前日の23日に開催予定だった「トラスト協会のブナハイキング」は雨のため中止となりました。当クラブとしても協力態勢を組んでいたのですが、残念。
 明けて24日は晴れ。朝の気温は8.8度。ふもとの最低気温が11℃でしたから、やっぱり山は冷えます。

 朝はガスがかかって小屋もかすんでいましたが、次第に消えてくれました。


 関空もなんとか視界あり。
 


体験ゲストを大事に迎えるのは 当クラブの伝統‼
啓蒙活動のミッションを果たしたいのです

 体験ゲストの N さんから自己紹介のショートスピーチ。ゲストにもメンバーにも笑顔がこぼれ、和気あいあいの、イイ感じであります。




 体験ゲストの N さんをブナ林にご案内。例によってブナの生態や保全活動などの解説つきです。

ブナはほとんど落葉しましたが、コハウチワカエデの紅葉は見事です
ブナの葉が落ちると、寄生しているヤドリギの緑が目立ってきます。
ヤドリギが果実をつけているのが見えます。
ヒレンジャク等の鳥たちが食べに来るでしょう。

ブナ林内を歩くと甘い香りがしてきます。人によっては醤油のような匂いと感じる人もいます。下にはタカノツメの葉が沢山落ちています。
拾ってみると香りはタカノツメの落葉からでています。
落葉したタカノツメが水に濡れて茶色くなったいる部分からキャラメルのような甘い香りがでています。カツラの葉と同じ様にマルトールが生成しているようです。
カツラの木でもマルトールが生成する機構についてはよくわかっていないようです。カツラの木は和泉葛城山には自生していませんが、山頂広場近く植栽されていて同じ香りがしていますが時期は1ヶ月ほど早いです。


この日の活動は 前回に引き続いて
ブナ植樹の準備と保全に注力!

 ブナ植樹予定地である作業小屋テラス下のヒノキを伐採します。十分なスペースで、日光が届き、ブナの若木が健やかに育ってくれるようにです。間伐はヒノキの群生にもプラスになります。

 以前植林したブナに倒木の被害が無いよう注意確認します。

かかり木で一苦労
慎重にロープで引いて処理

無事完了


昼どきは クラブライフの楽しみ

 インスタントラーメンも、栽培したシイタケが入れば、味はもう格別です!



次回の活動計画も

 次回12/4は和歌山側に植林したブナ47本の坪狩りを予定。紀ノ川市の担当者・大井さんとご一緒に作業するのが楽しみです。
 47本のブナの若木は、いずれもうっそうと茂ったササに囲まれていて、可哀そう!


山頂草原は秋の花がまだ残っていました。

太陽の光があたり、リンドウが花を開いていました

茎の先では果実ができていますが株元ではまだ花が咲いています。

センブリの花は終わって、果実ができています。



2022年11月20日日曜日

11/19 の活動報告

総勢5人と 少な目ながら
大仕事をしました

午前中 間伐2本。午後 間伐1本。

 参加者は写真の5名。いつもより少な目です。

左から、中室・朝井・田中(立っている)・藤原・前田のメンバー諸氏

 気温は9.4℃とさすがに山は冷えます。


 湿度が70%と、かすかにモヤっていますが、晴天。


 この日、参加したのは5名と少な目でしたが、中室さんと藤原さん、そして新戦力の田中さんの3名で、間伐を果敢に実行しました。

 「戦場のカメラマン」を引退した前田さんは古傷のひざ痛もあって小屋の留守番を決め込み、カメラを田中さんに預けました。で、写真はほとんど田中さんの手になるもの。ワーキング・カメラマンとして大変でした。


間伐! 間伐! 間伐! 

 この日の間伐の目的はブナの植樹エリアを設けるためのものでした。ヒノキやスギの木を伐採してできた空き地にいずれブナを植林します。
 写真は、この日の伐採の模様を伝えています

 目星をつけたスギやヒノキにまずロープ掛けをします。

 ロープは倒木の方向をコントロールする必須の手順です。密植されている隣の木に枝がかりしたときにも役に立ちます。

 伐採にあたっては倒木方向のコントロールが作業効率の上でも安全の上でも何より大事です。

 中室さんが受け口の切り込みを入れています。

 受け口の方向に木は倒れます。

 受け口の反対側の少し上に追い口の切り込みを一本入れます。少し上に追い口を入れることで蝶つがいのように跳ね返りを防ぎます。
 ベテランなら、切り込みひとつで倒木方向を決めることが出来ます。
 
 見事、伐採!

 もう一本!

 また条件は異なります。

 すでに受け口を切り込が切り込まれ、反対側に追い口の切り込みを入れているところです。追い口が切り込まれると木は重さで倒れます。ロープも倒木方向に待ち構えていて、安全な横側から引っ張ることが出来ます。

 見事、伐採。

 伐採された木は枝を払い、

 玉切りをして、安全なところに運びます。多くは作業道の道づくりに役立てます。


上のデッキでブナの種を採集

 一方、朝井さんは小屋番を前田さんに任せて、上のデッキまでブナの種を採集に出かけました。繰り返した沈降テストの成績は1000粒中の2粒と依然として厳しいものではありましたが、10/26の大阪シニア自然カレッジのときよりも良かったようです。


シイタケの収穫

 到着してまっ先にしたこと、それはシイタケ栽培の収穫。残しておくとイノシシなどに食べられてしまいますので、参加者の昼食のおともにしています。これが実においしい!

 本日の収穫です。


CRコード付きのエビフライ(名札)

 当ブログのQRコードが印字されたエビフライの「名札」が40個ほど仕上がりました。11/23のトラスト協会主催の和泉葛城山ハイキングで配る予定です。リュックなどに吊るしてもらいます。ヒノキ版です。