2023年3月30日木曜日

ブナにも大敵 シカによる被害


大阪南部のシカ侵入被害予防研修会が開催され
クラブからは5名が参加

  3月23、「大阪南部へのシカの侵入と農業被害予防」の研修会が泉南府民センター(岸和田市)で開催されました。和泉葛城山もいずれ被害が予見されることから、土井代表をはじめ5名が参加しました。その概要をお伝えしましょう。


「大阪府南部に侵入しつつあるシカの定着状況と、シカによる被害・痕跡の特徴」
 大阪府環境農林水産総合研究所生物多様性センター主任研究員 幸田良助氏


・紀の川を越えてシカが侵入。モニタリングカメラ30台で観察。
河内長野ではメス、仔ジカも確認。
・泉南ではオスのみ確認。
・岸和田、貝塚はなし。

沖ノ島で1955年台湾から外来シカ10頭導入。50頭以上に増えたが、30頭ほど捕獲、10頭程度に減る。
・海を渡り交雑の可能性。DNA分析でチェック。








集落ぐるみ  電気柵を用いたシカ・イノシシによる農業被害防除のポイント
 福井県河和田東部美しい山里の会 服部義和氏


・地元では、20年前からイノシシ・クマ中心で対策をしてきた。最近シカも増え、電気柵主体で村全体3kmを囲い、動物の侵入を防いでいる。
・500m程を班ごとに担当し、柵を設置する。電気柵のショックは大きく、柵に近寄らなくなる。
・設置の時、線の間隔が大切。通電防草シートは効果が高い。高電圧が維持されているかのメンテナンスが必要。
・電気柵があってもイノシシが穴を掘って通れば、角のあるオスシカも、上手にその穴から侵入する。


《高原 記》

 龍門山にはシカが来ている話はありましたが、まさか紀ノ川を越えて大阪府に侵入しているとは思いませんでした。

 和泉葛城山ブナ林で2mに満たない木は、シカの食害を受けるので、妙見山のブナ林のようにネットで囲うことになる。

 先ずはモニタリングカメラで観察をする必要があります。


2023年3月29日水曜日

和泉葛城山天然記念物指定100周年記念 ブナ苗木植樹会 3月21日

 和泉葛城山天然記念物指定100周年を記念してブナ苗木の植樹会を行いました。

<日時>3月21日(祝日)時間 13:00~15:00

午前中から曇っていて、昼ごろから雨がポツポツと降り始めたので、予定したブナ林の観察会を中止して、ブナ苗木の植樹会のみを実施しました。

・参加者は申込みしていただいた15名の方で、車で山頂までこられた方ばかりでなく、塔原や牛滝から歩いて登って来られた方も参加していただきました。スタッフを含めて約30名になりました。岸和田自然資料館、トラスト協会からも参加していただき、、地元のテレビ岸和田からも取材にこられました(後日ニュースなどで放送されるとのことでした)。

天気 曇り小雨 11度(湿66%)

視界は、関空がうっすら見える程度。


・山頂広場で参加者に代表から挨拶


岸和田TVが撮影中です。


・天候が悪化する懸念があったので、当初天然記念物ブナ林を見学したもらってから植樹する予定でしたが、急遽ブナ林見学を中止して、植樹会場へ移動しました。


移動途中で天然記念物ゾーンとバッファゾーンなど和泉葛城山のブナ林について解説

・植樹開始前に参加者、スタッフ全員での記念写真



<午前中の準備>植樹会は13時からでしたので午前中植樹会場を最終確認しました。

午前中に実施した植樹会場の最終確認・整備(幟を設置)


階段や登り道、支柱の位置を確認して準備完了

<植樹開始>

苗木は全部で6本、植樹場所には目印の支柱が立ててあります。この場所をスコップをつかって穴を掘り苗木を植えていきます。

穴を掘って慎重に苗を植えていきます。



苗の周囲にはノウサギの食害防止のネットを設置します。




6箇所に分かれて植樹



植樹が終わって、植樹場所で記念撮影


会場から引き上げ(雨がわずかに降っています)


椎茸が沢山とれたので参加者の皆さんに持って帰ってもらいました。



無事終了して終了の挨拶です。

      

・全員怪我なく、和泉葛城山天然物指定100周年を記念したブナ苗木の植樹が無事終わりました。



・植樹会に参加していただいた皆さん、ありがとうございました!!

・後日、記念植樹の場所に標柱を設置する予定です。










2023年3月17日金曜日

3/16の活動報告


3/21の植樹会用の苗木を準備しました
苗木の確保に定例活動日を急遽変更!

 18日が定例活動日でしたが、17~18日も共に雨予報のため急遽変更して16日開催となったもの。土井代表の呼びかけにメンバー5名が応じ、無事、21日の植樹会に使う苗木を確保しました。


この日の天候は晴れ。14度(湿度55%)。

 視界よく、関空もいつも通りの景観を見せています。


虎の子の苗木を 塔原の生育畑で掘り起こし
作業小屋前に運びました

 まずは、塔原の畑にブナの苗木の全部を掘り起こしました。苗木5本を確保。

2014年の実生のブナを2015年にここ塔原の苗畑に移植して育ててきました。
当初45本植えましたが、夏季の乾燥とイノシシの掘り返しで多くの苗木は
枯れていままで成長したのは5本になってしまいました。
苗の育成は課題が沢山あります。

貴重な5本の苗木は山頂まで運びます
苗畑の周囲に設置していた電気柵も撤去しました。

作業後の苗畑

 ブナの苗木をを新聞紙で巻いて梱包し土嚢袋に入れています。


 作業小屋前まで運びました。 苗木は小屋に保管。

 

植樹地の整備も

 午後は、植樹地の整備をしました。作業小屋のベランダ真下の作業道に隣接する階段やスロープの通路などを整え、根切りもしました。



植樹地への階段を設置し、上部への通路も整備して、植樹会参加者が
安全に作業できるように準備しました

植樹会予定地の全体(黄色と緑色の支柱の所が植栽予定場所)
後方に2014年に植栽したブナがみえています。大きなものは4mほどになっています

 他に苗1本を見つけ、植樹会は6本で行います。5本と6本では大いに違います。

 21日の植樹会当日は天然記念物百周年記念のクラブ主導の一大イベント。苗木も確保でき、ブナ愛樹クラブの旗など活動地に立てて盛大に行います。


植樹地周辺は、次第に春のきざしが--いろいろ花や蕾が

ニワトコの蕾が膨らんできました

フキノトウの1本でてきました。これから沢山でてくることでしょう

ヒメクロモジの花も咲き始め

 植樹会のときには、タムシバの花が咲いてくれるでしょうか?



2023年3月6日月曜日

3/5の活動報告

3月21日の植樹祭のため
残っていたヒノキ5本を間伐


 この日の参加者はクラブメンバー7名。
 今回から和泉葛城山ブナ林天然記念物指定100周年の幟をたてました
後列左から、藤原・朝井・弘田・田中
前列左から、土井・中室・吉崎・のメンバー諸氏

 快晴の下、3月21日の植樹祭のため、残っていたヒノ5本を間伐。気温は昼頃でも6℃でした。

デッキの下は薄っすらと雪がつもっていました



 途中でチェーンソーのチェーンが絡んで動かなくなり、作業に影響が生じました。取り替え用のチェーンがなく、麓まで買いに行くといったハプニングもありましたが、無事、予定していた植樹場所のヒノキ5本の間伐をやり遂げました。

伐倒するヒノキはいずれも樹齢60以上です

作業地のヒノキの伐採は完了。植栽予定場所には支柱を立てました






2023年3月5日日曜日

和泉葛城山の自然とブナ林を紹介する会を開催

3月4日(土)「和泉葛城山の自然とブナ林を紹介する会」を開催しました。

和泉葛城山ブナ林が天然記念物に指定(1923年3月7日)されて、100年になるのを記念して、「和泉葛城山の自然とブナ林の紹介する会」をブナ愛樹クラブの主催で開催しました。40名ほどの方が参加してくださり、盛大に開催することができました。

<日時・場所>3月4日(土曜)10:00~12:00           岸和田市立福祉総合センター大会議室(3階)

<内容>

①和泉葛城山の自然とブナ林の紹介
和泉葛城山で会員が撮影した映像で美しいブナ林の     樹木・草本の花や昆虫などの様々な生き物たちや四季折々の自然の姿をスクリーンに映写して紹介しました。

②ブナ林の現状の紹介
ブナの木とは、日本のブナ林、和泉葛城山のブナ林、保護、増殖の現状、植樹会の案内、ブナ愛樹クラブの活動

参加者の受付中です。3/21の植樹会の申込みも受け付けました。
各地のブナの葉やブナの果実、殻斗なども展示しています。


代表のあいさつ <100周年記念の幟が完成しました:トラスト協会作成>

和泉葛城山の自然とブナ林の説明中
(会場が明るくてスクリーン小さく、プロジェクターの映像が見にくかったのが残念)


熱心にメモを取って聞いてくださくる方が多かったです。



参加して下さった、和泉葛城山のブナ林の保護・増殖やブナ愛樹クラブの活動を支援していだたいた方々にも挨拶していだたきました。

岸和田自然資料館の学芸員のHさんにも挨拶していだだきました。

和泉葛城山ブナ林保護増殖検討委員会の委員の田中先生に樹齢300年の
ブナの年輪について説明していだだきました。(岸和田自然資料館に現物は展示中)
岸和田市郷土文化課 N課長のあいさつ


大阪府みどり推進室 Mさんのあいさつ

この他大阪みどりのトラスト協会の石山さんにも挨拶していだだきました。トラスト協会では、100周年を記念して4月以降にシンポジウムや記念植樹、ハイキング等計画されています。大阪みどりのトラスト協会のHPで今後の計画を確認してください。このブログで随時紹介していきます。



終了後あたかたずけ、次は植樹会です

植樹会にもこの日の参加者から10名が参加申し込みしていだだきました。
<植樹会は下記のとおりです。申込み受付中です>

ブナ苗木の植樹会(和泉葛城山天然記念物指定100周年記念)

<日時>3月21日(祝日)(雨天の場合には、3月26日(日曜)に延期) 

     集合時間 13:0015:00終了予定)

<場所>和泉葛城山山頂広場(神社下、トイレの近くの広場)

    天然記念物のブナ林を観察後、植樹予定地へ移動して、ブナ愛樹クラブが育成したブナ苗木を植樹

    植樹ができる服装でご参加ください(手袋、山歩きできる靴等):スコップ、ヘルメットなどは準備します 

 ◎山頂まではバス便などはありません

自家用車(駐車場あり)、蕎原・塔原から登山でご参加ください

<定員:対象> 定員15名(18歳以上の方:お子さんの同伴可)   

<申し込み>和泉葛城山ブナ愛樹クラブ(下記)まで:3月4日の「紹介する会」でも受け付けましたがまだ定員に余裕がありますので申し込み受付中です。

 ブナ愛樹クラブEmail:bkcdy107@rinku.zaq.ne.jp or ☎:090-7103-4615<山條>

   <参加者名、連絡先を連絡してください>   参加費:無料