大阪南部のシカ侵入被害予防研修会が開催され
クラブからは5名が参加
3月23、「大阪南部へのシカの侵入と農業被害予防」の研修会が泉南府民センター(岸和田市)で開催されました。和泉葛城山もいずれ被害が予見されることから、土井代表をはじめ5名が参加しました。その概要をお伝えしましょう。
「大阪府南部に侵入しつつあるシカの定着状況と、シカによる被害・痕跡の特徴」
大阪府環境農林水産総合研究所生物多様性センター主任研究員 幸田良助氏
・紀の川を越えてシカが侵入。モニタリングカメラ30台で観察。
・河内長野ではメス、仔ジカも確認。
・泉南ではオスのみ確認。
・岸和田、貝塚はなし。
・沖ノ島で1955年台湾から外来シカ10頭導入。50頭以上に増えたが、30頭ほど捕獲、10頭程度に減る。
・海を渡り交雑の可能性。DNA分析でチェック。
福井県河和田東部美しい山里の会 服部義和氏
・地元では、20年前からイノシシ・クマ中心で対策をしてきた。最近シカも増え、電気柵主体で村全体3kmを囲い、動物の侵入を防いでいる。
・500m程を班ごとに担当し、柵を設置する。電気柵のショックは大きく、柵に近寄らなくなる。
・設置の時、線の間隔が大切。通電防草シートは効果が高い。高電圧が維持されているかのメンテナンスが必要。
・電気柵があってもイノシシが穴を掘って通れば、角のあるオスシカも、上手にその穴から侵入する。
《高原 記》
龍門山にはシカが来ている話はありましたが、まさか紀ノ川を越えて大阪府に侵入しているとは思いませんでした。
和泉葛城山ブナ林で2mに満たない木は、シカの食害を受けるので、妙見山のブナ林のようにネットで囲うことになる。
先ずはモニタリングカメラで観察をする必要があります。
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