2021年9月28日火曜日

9/23「朋あり遠方より集う。また楽しからずや」
宣言延長に応え定例活動は中止し、代わって自主活動を!
これぞボランティアです。

前回の自主活動は台風の影響で中止。この日、間伐や草刈りなど、せっかく軌道に乗った保善活動を途切らせまいとメンバーの参加は9名。加えて環境協会から2名と、都合11名の多数となりました。

環境協会のお二人は、11月20日に予定されている「学生ボランティア養成講座」の打ち合わせのため...。その意義もさることながら、わがクラブにとっても若い仲間のリクルートが出来そうなメリットのある案件です。トラストから環境協会に移られた岡本さんとも再会でき、実のある自主活動とはなりました。

後列左から、正垣(環境事業協会)・土井・朝井・山條・弘田・岡本(環境事業協会)
前列左から、前田・中室・藤原・吉崎・久保津の皆さん


気温は午後の終了間際で22℃と一日中涼しくて快適でした。


本日は、下記作業を分担して実施しました。
1.作業道の入り口の柵の制作(設置、塗装)
2.環境事業協会の「学生ボランティア養成講座」の準備・確認
3.植栽地・作業地の草刈り



1.柵の制作---斜め桟の取り付けと塗装
  
作業は横桟の取付けが終わり、補強のため、柵の端に斜めに長い桟を
  設置していきます。重い掛矢(かけや)で力強く一撃です。

柵の右端から斜面に斜めに長い桟を2本設置が終われば、あとは塗装です。

最後の塗装も終了間近です。丁寧な作業です。

  
   遂に完成!!すばらしい仕上がりです。付近を歩く登山者に注目
     されることでしょう。看板の完成が待たれます。

2.「学生ボランティア養成講座の準備」

a)観察コースの下見

天然記念物ブナ林の中の観察路で
ブナ・イヌブナやコースの確認中

ブナの他、クマシデ属、カエデ属の樹木
や秋の草本の花など見どころは
沢山あります。

大阪府では珍しいブナを主体とする
落葉広葉樹林が身近でみられる
貴重な機会になることでしょう







   ツリバナ(ニシキギ科)の果実が口をあけて
   真っ赤な種子がぶら下がっています。

 
       観察コースの斜面の下に見えるブナの種子トラップ
        <観測装置やトラップも講座で見学のポイント>

     途中ブナ林の中のアカガシにミヤマクワガタ♀の個体を発見、
  ♀個体を一発でミヤマクワガタと確認した岡本さん、さすがクワガタ博士

1時ごろまでかかって観察コースを確認、講座実施の11/20になると
ブナ林の紅葉が進み、今とはだいぶ違って晩秋の装いになっています、

b)午後の作業体験、クラフト

作業体験で伐倒するヒノキの剪定
ヒノキの剪定中(赤いテープのヒノキが候補)、手前側に伐倒するとかかり木には
   ならないでしょう。受講生に伐倒作業、枝払い作業、玉切り作業などを安全に
   実施してもられるように万全の準備を行います。

・作業体験で丸太切りしたヒノキを土台に
 ヒノキの枝を樹皮を取り除いて取り付け
 アクセサリー掛けや帽子掛などを作成
 てもらうことに決定。(見本は左の写真)
・提案は吉崎さんで受講生も喜んでくれ
 るのではないかと思います。受講生の
 工夫でいろんな用途が考えられます。
・今後、適当な枝の準備や、丸太切りした
 土台の研磨の装置の準備などが必要です。

・この他にも秘密の準備があります!
 (乞う、ご期待!)



3.植栽地、作業道の草刈り、整備

・前回に引き続き実施しました。(写真撮り忘れです。すみません)



2021年9月13日月曜日

 9/5に前回に続いて自主活動を実施しました。

・参加者は10名でした。前日雨だったので空気が澄んでいて、大阪湾、和歌山側ともクリアによくみえていました。ところどころに雲がうかんでいるのが見下ろせて、もう少し朝早いと雲海がみえたのではないかと思います。朝の気温は、21℃と快適です。


前日の雨のせいか湿度は高めです。

本日の作業は
1.前回に引き続いて、作業道の柵の整備
2.作業小屋下の植栽地の草刈りと作業道の草刈り
3.作業小屋の進入路横の看板の塗装

を実施しました。

1.作業道入り口部の柵の整備


柵の入り口部分の制作検討中


蝶番でしっかり固定された頑丈な入口部、取り付けた柱が微妙に
傾いていたので取り付けにはかなり苦労したようです
入り口の開閉止めの金具は丈夫なハンモックを
取り付ける金具を利用:丈夫です。


扉の完成!横桟などの取り付けは今後実施
完成後は塗装をする予定、最終仕上がりまでもう少し

前に立てた看板は、いらなくなった別の場所の看板を仮に設置したもの
書き換えて使う予定(通行止め・行き止まり等)

2.作業小屋下の植栽地の草刈りと作業道の草刈り


作業小屋の下の斜面の草刈り
草刈り機と大鎌等でブナ等の周りの下草を刈り取っていきます

背丈を超える程に成長した下草を刈っていきます。
木苺類(ナガバモミジイチゴとニガイチゴ)は棘がするどくやっかいです
タラノキは来年のために残しています。今花が咲きはじめです


下の植栽地へ向かう作業道は、両脇の
通行に邪魔になる草本を刈り取って行くと道が見えてきました。



秋の花が咲き、果実も見られる様になってきました。

コシアブラ(ウコギ科)の花が満開でキイロスズメバチがやってきました。
数えると10頭ちかくいます。どこからやってくるのでしょうか?
以前は作業小屋の屋根の下に大きな巣をつくっていましたが今はどにに
巣があるのか気になります。秋が深まると黒い果実がなります。

タラノキ(ウコギ科)の花も咲き始めています。
コシアブラと同じウコギ科なので花序の形は違いますが
花の形はよく似ています。咲き始めのせいか虫たちには人気がなく
キイロスズメバチも来ていません。

ツルリンドウ(リンドウ科)の花もあちこちの林床で
咲き始めました。いたるところに咲いているので踏みつけそうに
なります。すぐに真っ赤な果実が見られるようになります。

セトウチホトトギス(ユリ科)が咲き始めた。まだつぼみも多い。瀬戸内海沿岸に
しか分布しない珍しい種。和泉葛城山ではよく見られる。花弁の基部が黄色いのが特徴


クサアジサイ(アジサイ科)もまだ咲いている。
秋になるとピンクの色が濃くなって来る。

アオハダ(モチノキ科)の赤い実も目立ったきた。
アオハダの木は和泉葛城山ではあちこちで見られるが、雌雄異株の
せいか赤い実をつけているのが見られるのは少ない。
作業小屋のデッキから赤い果実が沢山見られるのは、
雌雄の木が並んで生えているためと思われる。

カナクギノキ(クスノキ科)の実はまだ青い。果実よりも来年の春に咲く蕾
のほうが小さいが数が多く目立っている。果実は秋が深まると赤くなって目立つ。
この木もデッキから見える。



ムラサキシキブに絡みついたツルニンジン(キキョウ科)<別名:ジイソブ>の花も咲きだした。根が高麗人参の様に太くなるそうだが見たことはない。

地衣類でハナゴケ科のアカミゴケの一種
塗装した看板の材木の上に発生していた。地衣類は、いわゆるキノコ等と同じ菌類が
藻類と共生して生きている共生体のこと。写真の赤いの部分は、棒状の子柄の上にある
子器(しき)で子嚢胞子が作られる器官です。和泉葛城山では、倒木や切り株などで見られます。目立つので何かと思う人が多いのですが正確な種名まではわかりません。

朱色の目立つイシサワオニグモ♀(コガネグモ科)が作業道をあるていました。
脚を除いた体長が20mmほどでかなり大きくてオレンジ色のきれいな蜘蛛です。
円網を張る蜘蛛ですがこのときは近くに網はなく地上をあるいていました。
触ると脚を縮めて動かなくなり死んだふりをしていました。
5分程みていましたがじっとしていました。

マタタビの虫こぶ(虫えい、ゴール:マタタビツボミフクレフシ)が沢山落ちていました。
マタタビの花の蕾(つぼみ)の中にマタタビミタマバエが卵を産むことで、通常の楕円形の実が、ゴツゴツしたかぼちゃ状の実になります。この中に多数のタマバエの幼虫が生活しています。「虫えい果」と呼ばれ、古くからこの虫こぶは、乾燥させて木天蓼(もくてんりょう)という名で生薬(滋養強壮、免疫力増強等の効能)として使われます。また猫類を興奮させたり独特の多幸感を引き起こすことが知られいます。乾燥してマタタビ酒にいれたり猫の餌に混ぜたりして売られています。