2020年8月28日金曜日

8/27の例会報告

この日の参加者は10名
午後から雨の天気予報を気にしながらの定例活動でした。
前列左から、高原・藤原・朝井・前田・吉崎
後列左から、中室・弘田・土井・岡田・今井、のみなさん
10時の気温は28.1℃、湿度は62%。










本日の活動計画は草刈り。山仕事の基本のひとつです。

植えたはずのブナの「ツボ刈り」を!

ツボ刈りとは育てたい木の周辺の草を刈って若木を育てる植樹の必須作業です。ほっておけば多くの樹木と同様に幼木は朽ち果てる運命にさらされます。

いち早く山を下り始めた最長老の岡田さん、そして今井さんと吉崎さんの3人組。



どうやら植えたはずのブナの幼木を探し出して、このツボ刈りを実行しようとしている様子です。
まずは、植えたはずのブナを探し出してやらねばなりません。草木をかき分け、坂を登り、ひたすら探します。


















「たしかこの辺りにあったはず」と吉崎さん。
「ないなあ」
思い余って高見に上り見まわす今井さん、でも遠目ではなおのこと見つかりません。
小一時間粘りましたが、とうとうブナは見つかりませんでした。手遅れだったのか…。
「ムダ仕事やったな」と岡田さん。でも、その意気やよし!

そして昼食時、このあと、おや、ポツリ、来るかな、雨?

雨に備え午後の作業は近場で

空模様も微妙になってきて、午後の草刈りは近場で済ますことに…

ん? 脚に何やら黒い脛宛て!
草刈り機使用の場合は専用レガース着用が規則。中室さん主導で本日より実行です。
ほら、こちらの藤原さんも。
高原さんも…。草に隠れてチラッとしか見えませんが。
土井さんは手鎌で草木を注意深く観察しながら草刈り。
一方、こちらでは、吉崎さんが予告通り柵の補強工事に汗を流し、傍らで前田さんが防腐剤の塗装にせっせと励み…。

何とか雨にたたられずに予定を消化して、帰り支度も済ませたちょうどそのころ、大阪府立環境農林水産総合研究所の皆さんが、当クラブのメンバーでもある田中先生に引率され表敬訪問? にお出で下さいました。なんでもコアゾーンの調査に来たとかで、またまたひとしきり話に花が咲きましたよ。本日のオマケでした。

危うく遭難? 戦場のカメラマン

実は、本日のオマケはもうひとつあります。
先の写真で機嫌よくペンキ塗りに励んでいる前田さんはクラブの広報担当で、ブログづくりが主な仕事です。で、これを書いているのもご本人!
戦場のカメラマンと称して、参加した日は山仕事はそっちのけでブログ用の写真を撮っているのですが、今日も今日とて、冒頭の「ツボ刈り」の写真が撮れそうと必死でついていきました。ツボ刈りがヤメと決まり、別メンバーの草刈りを撮ろうと移動を始めたのはいいけれど、なんと谷へ滑落。どうやら道に迷いました。




こうなったら尾根へ出るしかないとあえぎあえぎ登っていましたら「おーい」と懐かしい弘田さんの声! どうやら他人の山に入り込んでいたようで「あかんやないか、そんなとこに入ったら」とこっぴどく叱られましたが、嬉しかったわい!

聞けば、全員総がかりの捜索だったそうで、朝井女史まで小屋をどなたかに任せて参加してくれたのはビックリでした。
写真は、皆さん口々に「よかった、よかった」おっしゃるのに応えて、凱旋兵よろしくバンザイをしている前田さん。が、内心、ちょっこし忸怩たるものがあったことを告っておきます。ご心配をおかけしました。山は怖いです。(前田)

2020年8月16日日曜日

8/15の例会報告

お盆の最中の例会でした。会員10名にゲストが2名。


気温は、年間でもっとも高く午前中で30℃を超え、午後2時には31℃を上回り和泉葛城山では、年間の最高気温です。こんな暑さなので、コロナ予防に加えて熱中症予防のため、通常より短時間で作業を実施しました。




きょうは終戦記念日。清水メンバーの提案で12時には、ラジオの政府の式典にあわせて黙とう…。








吉崎さんは、予告通り朝早くから柵作りの作業をがんばりました。仕上がりはさすが! いい仕事してます。後は塗装だけです。今日は「ペンキ屋さん」は欠席。


完成した柵(ヒノキとリョウブで制作した力作)--端部に補強杭を1本追加するそうです。

ゲスト参加者のKさん(大学生)と前回に引き続き参加の Mさんは、メンバー3人とブナ林を見学。ブナ林の更新やブナ林の特徴など興味をもって観察。


午後は、汗だくだくの草刈りでした。2時半の温度31度・湿度58%。山も暑かった! ゲストのお二人も、急傾斜で汗をかきかき草取りでした。写真は作業が終わって一息ついているところ。




キツネノカミソリが盛りは過ぎていましたがきれいでした。ここの群生は見事です。


最後に、那須さん差し入れの梅酢ジュース、朝井さん差し入れのトマトが美味しかったことも付け加えておかなくてはなりません。きれいで、美味しかった一日でした。

2020年8月3日月曜日

8/2 子どもたちの見学会をお迎えしました

ブナ愛樹クラブのミッションにはブナ林の保全活動とともにその啓蒙活動も重要で、広く社会的な要請にお応えしています。
今回は、ボランティアセンター(岸和田市社会福祉協議会)からのお声がかりで「清流の家岸和田」の児童と職員とをお迎えし見学会を開催しました。他にゲストもあり、都合7名の見学者を9名のクラブメンバーがお世話する、総勢16名のイベントとなりました。
クラブメンバーは、朝井・宇土平・梶川・清水・高原・土井・弘田・前河・藤原の皆さんに加え、途中から終身会員の秋丸さんが久しぶりに参加。

まずはゲストと一緒に集合写真

10時過ぎの気温は26.5℃。湿度は高めでしたが快適です。


前回設置した杭に応急的にロープを設置して転落防止柵にしました。
(清水メンバーの巧みなロープワークです)
本格的な柵の設置は次回以降に行う予定で木材は沢山準備ずみです。

本日のメインゲスト「清流の家岸和田」の皆さんがご到着。生徒さんの参加が体調不調などのため7名が4名となり、先生2名の計6名でした。
子どもさんとともに職員のみなさんもクラブにとって大事な見学者です。
安全とプライバシー保護のためお子さんの肖像にはボカシを施しています。
まず恒例の開会式。土井代表から挨拶とブナ林の説明がありました。












たわわに実ったブナの木を前に、今年が6~7年にいちどのブナの実の豊作の年であることを解説。
まじかにブナの結実を見て、子どもたちも幸運さを実感できたようです。
解説する土井代表は、森林インストラクタ―で森の自然塾の講師などを務めています。
さて、午前中のメインイベントはブナ林の見学。天然記念物のコアゾーンの中に設置された木道・デッキなどを散策しながら観察。夏の盛りのブナ林、さわやかな風が吹いて、気持ちのいい森林浴になりました。途中ツリバナの実や落下してきたブナの実(虫食い)を観察したり、ブナの葉の形状を確認したり樹皮の特徴を見ながら散策しました。








ブナ林を探索したあと、昼食は作業小屋でとりました。三密を避けるためにテントとデッキに分かれての昼食でした。

作業小屋からは、曇ったり晴れたりの空模様ながら関空や粉河寺方面も眺望でき、子どもたちの感興を誘ったようです。

トラップでつかまえたクワガタや、なかなか姿がみられないエゾゼミやちいさいながらも虹色にかがやくニジゴミムシダマシも見ることができ子供たちも興奮していました。



午後のプログラムは盛り沢山。

まず、斜面の特設コースにチャレンジ。発案設営と指導は心優しい元陸自教官の清水メンバー。
子どもたちはロープにカラビナを付けて肩にかけることを教わり、ゴールまでの斜面をロープを頼りに登ります。
みんな、声をかけ、励まし合い、がんばりましたよ。
つぎは、山の工作遊びの体験。
宇土平メンバーのトトロの森をイメージしたクラフト作り。子どもたちも先生方も熱心に制作に励みました。
ヒノキの輪切りやドングリや果実など、山ならではの素材をつかった作品が完成。

梶川メンバーの棕櫚のバッタ細工には、その繊細な美しさに大人族が引き込まれた様子。熱心に説明を聞き、挑戦していました。

朝井メンバーは時に叱り役になって駄目出しするなど、あれこれ世話を焼きました。安定した子どもたちで、クラブも細やかに対応できたと思うと述懐しています。
ところで、この仮設テント。あえていつもの出来合いのテントではなく、ブルーシートと杭で作りました。ここにも清水メンバーの子どもたちへ伝えたい思いがこもっています。
竹のノコギリ切りも、子どもたちは上手に引けるようになりました。いつもはヒノキの丸太切りをこなすのですが、子どもさんの体験とあって竹にしたもの。熱心に子どもをサポートしている正面男性が当クラブ終身会員の秋丸さん。竹クラフトと言えは秋丸さんと言われる人で、久しぶりの参加です。
竹細工では貯金箱ができました。沢山貯金してね!

最後に作品を手に記念撮影です。

子どもたちはたくさんお土産を抱えて楽しそうに帰っていきましたが、さて、有意義な一日になったのか、「清流の家岸和田」の子どもたちと先生にクラブの思いは届いたのか、そうあってほしいと願うばかりです。

子どもたちには見てもらえませんでしたが、オオキツネノカミソリの花がひっそりと咲き始めました。8月中旬になれば満開になることでしょう。