2021年12月9日木曜日

12/5 の定例活動は
2012年のブナ愛樹クラブ植栽木のチェックと下刈り

 参加者9人と那須さんの友人の女性1名。



 温度は4°cですが、作業小屋のバルコニーの表面やバケツの水は凍っていました。まだ薄氷ですが本格的な冬の到来です。樹木の落葉も進み、冬の装いになってきました。


 今日は関空がきれいです。


午前中は バッファソーンに2012年3月にブナ愛樹クラブが植栽したブナの確認とその周囲の下刈りを実施

 参考のためにこれまでブナ愛樹クラブが植栽したきたブナの場所と本数を掲載します。(赤の太線で囲んだ範囲:植栽日と植栽本数を表示しています):作業小屋周辺の地図です。

今回下刈りを実施した場所(2012年3月植栽地と表示:赤枠の中)には、平成18年に和泉葛城山で採取したブナの果実から育成した苗木30本を植栽しています。この植栽地は、元はヒノキの植林地でしたが、ヒノキを皆伐し、コナラなどの落葉樹を残した場所に苗木を植栽したところです。この場所は、2016年の9月に生育状況を確認して、アルミのラベルと取り付けています。この時点で植栽した30本すべてが順調に生育していることを確認しています。他の植栽地では、植栽後数年で枯れ死するブナの苗木が10~40%もあるのに比べると非常の成績のいい植栽地です。コナラの日陰になっていて夏期の乾燥がすくなく生育条件が良かったのかもしれません。

今回は久しぶりに植栽ブナを全数確認して生育状況を確認しました。2016年にとりつけたラベルがなくなっているブナがありましたが、ほぼすべての苗木が順調に生育して、樹高2~3mに成長しています。

ブナ愛樹クラブによるブナ苗木の植栽場所(作業小屋付近の地図:赤点は天然ブナ)

ブナの苗木の周囲のミヤコザサを坪刈りし、ナガバモミジイチゴなどの下草を刈り取って生育条件の改善をおこないました。

下の写真は、植栽時に苗木の周囲にとりつけた緑色のネットがとりつけたものが残っています。苗木の芽が野ウサギに齧られることがあったのでその対策です。ここの苗木は、他の植栽地でみられるコウモリガによる幹の食害がみられません。




午後からは、北斜面の下方にある平成13年の森林組合によるブナ植栽地(38番植栽地と呼ばれている)の調査をおこないました。(作業小屋からは、作業道を20分ほど歩いて下っていった場所です)

この場所は、2018年の21号台風で大きな被害を受けた所で、立ち入りが困難なほどコナラやアカマツ等の大木の根返りや枝折れが多くみられます。今回久しぶりのこの
倒木の林にひそむ植栽木の確認と調査を行いました。

 2018年9月の台風21号の際、風の通り道となって多くの倒木を生んだ地点にもブナをはじめ植栽木が隠れています。倒木を処理し、植栽木を確認、保護します。


山頂のコアゾーンに隣接する和歌山県側の斜面に植栽されたブナの調査

・山頂スカイライン脇の斜面(和歌山県)に元売店主が植樹したといわれているブナは、売店を背にして神社の右手にプラス1本で19本、左手に13本、都合32本を確認。さらに神社の右手に抜ける脇道にも10本を確認できます。

・これらのブナの植栽の記録はありませんが、1993年のブナの豊作年に採取された果実から育成されたブナの苗木だとおもわれます。そうだとすると芽生えから27年ほど経過していることになります

・また道路の向かい側の元売店横に同時期に植栽されたと思われるブナの測定値は、地上110cmの直径22cm(根本直径27cm)でした。場所は違いますが同時期の苗木から育成された、12/1 調査地点(ブロクで報告済み)の一番大きい直径25cmのブナには及びませんが、大きくそだっています。向かいの斜面のブナとの成長の差は、日当たりなど環境の違いによる成長の違いと思われます。

・これらは後日ラベルを付けて位置を確認するする予定です。

・ブナの、1本1本が愛おしい。

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