2021年8月7日土曜日

 8/1に定例会を実施しました。

真夏の和泉葛城山、カナカナ(ヒグラシ)やエゾゼミの蝉の声や、ウグイス、ホトトギスの鳥の声でにぎやかでした。登山者はさすがに少ないですが、山岳コースの急坂をサイクリングをする人や山頂でデイキャンプをする人、バードウォッチャーなどで山頂付近は賑わっていました。

参加者は7名とすくなめ

気温は10時前で26.9℃、昼には28℃になりました。下界とくらべると快適ですが作業をすると汗だくです。


本日の作業は、前回から引き続いて、次の作業を実施しました。
1.作業小屋の下の斜面の植栽地の下草刈り(小屋のすぐ下は終わり、作業道の下まで
  草刈りを進めています。(まだまだ残っています)
2.ブナ愛樹クラブ植栽地へつながる作業道の草刈り(下の写真)
3.作業道の柵の制作に使用するためのリョウブの伐採(4本ほど)
  材料はだいぶ集まってきました。使用する金具も吉崎さんが購入したとのこと。
  出来上がりが楽しみです
4.作業小屋の進入路の入り口部の柵の木材の塗装(きれいになりました)

草に覆われた作業道の草を草刈り機や鎌で刈りながら整備中、この場所には
オオキツネノカミソリが花を咲かせるので、その前に草刈りを終えたいと
思っていきましたがすでに花茎が伸びだしていて、
一部は開花していました。今年も開花が早い。

・写真担当だった土井が、すっかり撮るのを忘れて作業の写真はこれ1枚でした。
・その代わりに撮った、季節の花や果実の写真を紹介します。





ヒガンバナ科のオオキツネノカミソリが咲き始めています。オオキツネノカミソリもヒガンバナと同じく最初に花茎だけが伸びてきて花が咲き、花が枯れたあとで葉がでてきます。ヒガンバナより一月早く咲きます。葉の形が細く伸びていて(ヒガンバナの葉とよく似ています)、この形が剃刀ににているというので名前がついたということです。
まだつぼみが多くこれから一面に咲くのが楽しみ


 オトコエシ(男郎花)<スイカズラ科>の花も咲きだした。
近縁種の黄色い花のオミナエシ(女郎花)は秋の七草です。この花もネザサの草刈り後に和歌山側の草原にみられるようになりました


アカハナカミキリがオトコエシの花の花粉を食べに来ている


クサアジサイ<アジサイ科>の花もひっそりと咲いていた。ヤマアジサイより一ヶ月ほど
後で咲く。アジサイ科ではめずらしく草本で葉が互生につくのが特徴
装飾花の萼片は3枚で草丈の低く控え目な花


イヌザンショウ<ミカン科>の花です。サンショウの花は春ですがイヌザンショウは
盛夏に咲きます。作業小屋のデッキからよく見えます。
和泉葛城山ではサンショウはほとんど見られません。

こちらはカラスザンショウ<ミカン科>の花、イヌザンショウ同じ時期に咲きます。
山頂道路脇で咲いています。樹高は5m程もあり、葉の大きさもイヌザンショウよりずっと大きいですが花はよく似ています。犬よりカラスの方が大きいのは面白い。


ムラサキニガナ<キク科>の花は終わりかけ、花序には先に咲いた花が
熟して綿毛になっている。


ケケンポポナシ(毛手棒梨)<クロウメモドキ科>の花が満開です。山頂付近で咲いています。
今年は特に花が多い。秋に熟す果実は果肉がほとんど無い。その代わりに果柄が
太く折れ曲がって肉質になり、食べられる。齧ると甘い汁がでてきて
梨をかじったような味がする。今年は沢山たべられそうだ。



ケケンポナシの花の拡大:花弁は反り返る

ノグルミ<クルミ科>の果穂が大きくなってきた
オニグルミと違って、果実は小さくたべられない。
秋に茶色くなって落ちてきた果穂はクラフト材料として貴重

タムシバ<モクレン科>の果実も大きくなり目立っている。
コブシの果実(握り拳に例えられる)に似ているが少しスマートな感じ
秋に果実が開裂すると真っ赤な種子があらわれる
コブシは和泉葛城山には自生していない(植栽あり)



秋に真っ先に赤~橙色にきれいに色づくシラキ<トウダイグサ科>
の果実を沢山つけた樹もある。柱頭が果実の上に残っている

終了後、帰宅途中で猛烈な雷雨になり、泉佐野市内、岸和田市内などは道路が冠水して
車は水しぶきを上げて走っていました。山の上でなくてよかった。




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