2020年11月2日月曜日

11/01  採取したブナの種子およそ2,000粒?   生きていたのは?

 他の地域が不作とも言われる中、和泉葛城山のブナが数年に一度の勢いで種子を実らせている…、この状況に関係者はこぞって色めき立っています。当クラブもまた例外ではあり得ません。
 前回の定例活動での採取結果が思わしくなかったことついては、これが時期尚早によるもので今後に期待するとしましたが、果たして今回はどうだったのでしょう?(前田)


 この日の参加者はごらんの7名。
前列左から、朝井・藤原・前田
後列左から、土井・田中・弘田・梶川・のクラブメンバ―諸氏



 10時の気温は17.1℃。湿度は59%。
定位置では日光が射しバイアスが生じため日陰に移動


種子の実態の変容を明らかにするため
下のテラス(展望デッキ)のエリアからの採取に
照準を絞って
検証を試みました


 前回(10/22)、下のテラスを
しっかり掃除して、新たな種子の落下に備えたことは既報
(写真)の通りです。

←前回、しっかり掃除された
下のテラス













 今回、このテラスから種子を採取。他のエリアからのそれとは区別します。

















 採取した落ち葉まじりの種子を持ち帰り、ザルで種子だけを選別。小さい粒はオミットされ、正常なサイズの種子だけが残ります。




 選別した種子を袋に入れると、収穫はこれだけ。テラス限定です。

















 これを、およそ10個ずつ、行と列に並べる方法(不覚にも数えるのに夢中で写真を撮り忘れました)で数えたら、およそ800粒でした。けっこうな数ではあります。

 昼休み、弁当を食しながら午後に予定した種子の水没テストに話題は及びます。
 楽観的な予想をする者は皆無でしたが、果たしてどの程度の歩留まりで沈んでくれるのか? 若干の期待がないではありません。

















 さて、いよいよ水没テスト。種子をバットの水に入れると、しっかりと中身があって重く、生きている可能性のあるものだけが沈んでくれます。
 お分かりでしょうか? 白いバットに入れた種子の浮いたものをアミですくい取っています。見事に沈んでいる種子は、この中にありません。

 結果は、800粒採取できたテラスの種子のうち、しっかり沈んだのはたったの1つ! 歩留まりは実に800分の1でした。
 これはその貴重なひと粒です。


種子トラップからも回収 
採取した種子の総数は1,600から2,000粒と


 この日、テラスのほか、バッファゾーンの随所で種子を採取しました。
 前回設置したトラップからも回収。

 シート状に配置したアミのトラップからもかなりの量が採取できました。

 
 こうして、この日に採取した種子の総数は1,600から2,000粒程と推定されますが、水没テストに合格した数はわずかに数粒でした

 今後の展望には二つの見方があります。ひとつは、不調の原因がなお時期尚早にあるとするもの。この見解に立てば次回あたりに期待が持てます。いまひとつは「ブナの木を見ても  もうあんまり実をつけていないようだ」という観察。これが当たれば「人の手で増殖を計る絶好の機会」は委縮するのかもしれません。人の手の入らぬどころでブナの木がしぶとく生きていくことを願うばかりです。

 好天に恵まれたこの日、採取の途中で登山客の一団に遭遇しました。ブナの解説・啓蒙に熱を込めるメンバーの姿がありました。これもクラブの大事な使命です。

















さて、次回の展開は如何に?

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