2019年9月26日木曜日

空き巣盗難事件と間伐と…


26日、山小屋に到着した一行は驚きの光景に出迎えられました。なんと空き巣に入られたのです。

この日参加したメンバーがクラブのMLに送ったメールの一文を引用しましょう。
9/26朝作業小屋に入って驚きました。
窓が割られ、ガラスが粉々に散らばっていました。
チェーンソー4台,草刈り機2台が盗難にあいました。
憎たらしい窃盗です。
これだけを盗みに入ったプロの泥棒か。
ものが盗まれただけでよかった。火事でも出されたら最悪でした。と思いたいです。
(T.K)
総務担当の女史は、警察への対応やらあれこれの手配やらで多忙な一日となりましたが、それにもまして悔しい思いでいっぱいだったよう。そのメールを引用します。
盗難事件に遭遇して反省することがいっぱいです。
友人から、大工さんの道具でもメーカー品だけ盗難にあっていると数日前に聞いたばかりだったのに…。
小屋が道路からは見えにくいと安心し過ぎました。
作業小屋に保険をかけられたのではとか、道具の機材の番号を控えていればとか…、反省と怒りで睡眠不足です。
(A.A)



さて、盗難事件の災難はさておき、この日の予定活動は間伐であります。
参加者はゲスト1名を入れて12名と間伐作業には十分な顔ぶれです。
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、天候も山仕事にいく分か優しい気候となりました。
「間伐」とは樹木の間引きです。間伐については以前のブログでも触れました。
また、いろいろなサイトでも解説がされています。

この日の間伐作業は、小屋の西南をはるかに下った辺りで実施します。以前、倒木処理に汗を流した場所です。
間伐作業は、まず対象になる木の選定から始まります。混み合った中の劣勢な木が選ばれます。
対象となる木が決まり、ロープを掛けています。先に細いロープを投げて木に引っ掛け、太いロープにつないでしっかりロープで結びます。

二手に分かれての作業。こちらでも同じ作業が行われています。

ロープワークはボランティアワーカーにとって必須です。
間伐でカギとなるのは木をどこに倒すかですが、ロープはそのコントロールをしながら木を引き倒す装置となります。他の木に引っかかったときの揺さぶりや回転などもロープなしではできません。

併行して間伐対象の木に切り込みを入れていきます。切り込みでも倒す方向が左右されますから神経を使います。






こちらでも…。チェンソーが盗まれたのですべて手鋸の作業であります。

切り込みが終わると、滑車をかましたロープを引いて倒します。
1つ目の滑車は、引き手が木が倒れてくる方向から離れ、足場のよいところで引くことができるよう、安全管理の基本的な装置となります。
ロープの先には必ず滑車があります。 

また、「動滑車」を使えば少ない力で強く引く装置となります。引く長さは倍になる代わりに引く力は半分で済むのです。
写真は準備中の動滑車。ここでは滑車の代わりにカラピナを使っています。
矢印①が対象木。根元で作業員が切り込みの検討をしている。矢印②が対象木に掛かっている主ロープ。ロープの左先にはもうひとつ定滑車がかまされ、手前の動滑車につながっている。こうして矢印③の引き手は、少ない力で安全な位置から引くことが出来る。
上の写真の全体像を示した図です。








そうこうするうち、山にも昼がやってきます。

昼食は「小屋へ帰る派」と「現場で食べる派」に分かれました。小屋へ帰るには急斜面のかなりの道のりを登らなくてはなりません。写真は現場派。


午後、ひと休みのあとの作業再開です。
ゲストにも間伐の実体験をしていただきました。
手鋸での丸太切りも、慣れないゲストにはキツイ仕事だったかも…。ご苦労様でした。
午前中と同様の作業を繰り返し、この日の間伐は何本を数えましたか…。

さあ、引きあげです。チームワークで山仕事を成し遂げたあとの清々しさはクラブならではのもの! 
森を健やかに、わがクラブの願いです。

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