5月最後の活動日となった23日は前回とは打って変わって五月晴れに恵まれました。今月の活動目標はヒノキの倒木処理と間伐です。
この日、参加メンバーはバッファゾーンをはるばる下ったあたりのヒノキの倒木処理と間伐作業を行いました。また一部のメンバーはシイタケ栽培場の改修に午前中を費やしました。
倒木処理と間伐は目的も方法も微妙に、あるいは大きく違います。
倒木処理はいわば故障した森の修繕で、そこには修繕ならではの難しさがあります。
倒れたり中途半端に倒れ止まっている危険な木を処分する作業は一本一本で条件が違い、その手順はまさにクイズ! 思うように運ばないことも多く「禁じ手」などもあって、一筋縄ではいきません。ひとつひとつが複雑なのです。
一方、間伐は森林を健やかに成長させる森のお手入れです。
バッファゾーンのような人工林では手を入れないとヒノキが過密状態になります。そうした中から細めの木を選んで伐採しておけば、残った木は幹も太く枝葉も豊かに育ち、根もしっかり張って強い森をつくる…、これが間伐です。
倒木処理に比べ、間伐は意図的に手順を考えて作業を展開することができます。そこでは経験と工夫に裏打ちされた「技」がフルに働いています。
今回はこの間伐作業に焦点をあて、大まかな作業工程を写真とともに追ってみましょう。
間伐で最も神経を使うのはどこへ倒すかです。周囲の木と木の間に落ちて地上に横たわるように、倒す方向を略ることが肝要です。そのときロープ作業は木が倒れる方向をコントロールする手段として重要な役割を果たします。
まず、間伐の対象となった木の上部にロープを掛けます。はじめに細いロープを飛ばして枝に引っ掛け、それをガイドにして太いロープをくくりつけるなど、その技はなかなか見ごたえのあるものです。
ロープとともに、木を倒す方向を決めるのがのこぎりの入れ方です。あの木とあの木の間をめがけて落ちるようにと慎重に方向を計って両側に切り込みを入れます。
果たして狙った通りに倒れてくれるか、状況を見定めながら引っ張ります。
おっと、途中、枝が隣の木に絡まってスムーズには倒れてくれませんが、こんなことは想定のうち。
ねばり強く、引っ張り、ゆさぶり続けると…
ようやく気は地表に倒れてくれました。
倒れた木はある程度の長さに切断して丸太状にします。
枝を払った丸太をロープで運び、写真のように木や切り株を利用して斜面に転がり落ちないよう安定の良い状態に片づけます。
こうした作業を続けることで、暗かった森は明るさを取り戻し、木々の根もしっかり張って風雪に強い森が保全されるのです。
クラブでは伝統的にシイタケの原木栽培を行っています。収穫したシイタケは紅一点メンバーの思いやりで昼食時に供され、山仕事の愉しみとなります。原木栽培のシイタケは市販の生シイタケとは違って別格の味。クラブにとってシイタケ栽培はなくてはならない脇役です。
シイタケ栽培の敵は強すぎる日光。日差しを和らげてより美味くでっかいシイタケを採りたいと、この日、栽培場に寒冷紗の覆いを設置する工事が行われました。
ここが原木場。さてどうするか、目下検討中。
支柱となる杭を打ちます。
寒冷紗を張ります。
午前中には完成!
立ち入り禁止のテープも張りました。これで立派なシイタケが採れるでしょう。
また、この日は五月晴れに蔵書の虫干しなども行いました。
クラブの山仕事はチームワークに結ばれた仲間の営みです。
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