本日の参加者は7名。いつもより少なめです。
とりあえず午前中は様子をみようと、ふだん出来ないクラフトの材料づくりに取り組んだりの ect…
気になっていた水槽のメンテに取り組んだりの ect で、あれこれしながら時は過ぎ、やがて、昼。
さて午後からはどうする? 飯も食ったし帰ろか、という声もないではなかったけれど、そこはそれ、さすがブナ愛樹クラブ。 こんな時こそ森に分け入り、ブナの様子をつぶさに見て回ろう! となりまして、いざ、雨具に身を包んで行軍を開始!
とはいえ、森を愛するヒトには行軍もまた楽しみに満ちたもの。ほら、なんか見つけたようです。いつもの保全活動にはないこのユッタリ感! いいね!
途中、5月の若葉色いっぱいの草むらを抜けると、やがて…
木々の生い茂る森へ。
とはいえ、ここはまだ「国指定天然記念物ブナ林」のコアゾーンではなく、その周辺を取り巻く緩衝樹林区域のバッファゾーンです。
バッファゾーンにもブナは生育していいます。
ヒノキなどに囲まれ健気にガンバっているのです。
このような大木になるには、いったいどれだけの歳月を要したことか。
おや、貴重な山野草の開花を発見? でも盗み採りを誘発しないよう、不用意に写真を載せられないのがちょっと残念。撮ってもいいけど、採るのはいけませんよ。
さて、いよいよ天然記念物のコアゾーンに入ります。この柵はコアゾーンとバッファゾーンの境。
天然記念物のコアゾーンはおよそ8ht。ここに約500本のブナの木が生育し、そのすべてに番号が付けられていて、一本一本の状態がデータとして記録されています。これも当クラブの重要なミッションのひとつ。
天然記念物として人の手を加えることが禁じられいるコアゾーンの雰囲気は、バッファゾ-ンとはひと味違います。ヒノキの植林などもなく、広葉樹の緑が明るく美しい。
ところで、このブナにはヒミツがあると、クラブの会長。
稀有なことに、未登録で無番号がそのヒミツなのだと。成木ではこの1本だけらしい。
ベテランの頭の中にはブナの所在と番号がばっちり。
これがブナの標札です。左のブナは391、右のブナは390(犬ブナか)。赤地にNとあるのは和泉葛城山のブナ林に充てられた記号。
コアゾーンのブナ林には一般の人が道を外れてブナ林に立ち入ることは禁じられていますが、トレッキング用の遊歩道が整備されていて、歩くことができます。
これは昆虫の幼虫。こんな風に葉っぱにくるまって幼生期を過ごします。ブナ林に生きる昆虫等の調査もブナの植生調査とともにクラブの仕事のうちです。
これは、けなげに芽を出し育っているブナの幼木。
これは、途中で折れてしまったブナの大木。
これは、折れて落ちて枯れてしまったブナ。そっとしておきます。
この写真のように途中で折れて無くなっていても、あるいは巨木となって中に室を囲いながらも、緑濃く葉を茂らせているなど、ブナの姿はさまざまです。
天然記念物 和泉葛城山のブナの森へいらっしゃいませんか。
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