2021年3月21日日曜日

3/20 7名が参加 
うち1名は女性の見学ゲスト!

 間際になって参加者が増え、都合7名が集まりました。
 全員マスクを着用していましたが、シャッターの時だけ外して臨みました。

 この日、いつになく華やいだ雰囲気が漂ってのは若い女性のゲスト参加があったためかもしれません。

前列左から、前田・藤原・清水・朝井・
後列左から、土井・前河のメンバーと見学のUさん
 

 到着時(10時)の気温は11.9℃。湿度は54%。




午前中は2班に分かれ、1班はブナの観察と案内ツアーを
 クラブでは見学者がある場合、事情が許す限り案内イベントを実施するようにしています。啓蒙活動の一環です。この日もブナの花芽状況の観察を兼ね、土井代表と前河さんの解説で見学ツアーを実施。お二人の専門的知識は見学者の積極的な関心と相まって充実した時間を紡ぎ出していました。

早春のブナ林を散策
ブナの花の開花はまだですが、ブナ林のカエデ類やコナラ、シデ、ミズメ等の
落葉樹の新芽が少し膨らんでいるのか褐色から赤みがかって
見えるようになってきました。


遠方に白いものがところどころにみえています。


拡大してみるとタムシバ(匂いこぶし)の花です。
 和泉葛城山のブナ林で一番はやく咲く花です。
コブシの花とよく似ていますが、和泉葛城山にはコブシは
自生していません(植栽樹はありますが)
<後ろに見えているのは常緑樹のアカガシです>

もうすぐ、ヤマザクラやコバノミツバツツジ、キブシ、スミレ類などが咲く本格的な春がやってきます。その頃には、ブナの花も開花することでしょう。


班は 駐車場わきの 枯れて倒れそうな松の木を伐採処理
 別班の4名は、かねてから潜在的な課題となっていた駐車場奥の枯れた松の伐採にあたりました。

 斜面ではなく平地とはいえ、倒す方向をコントロールするロープ掛けは安全のため欠かせません。

 ロープワークのあと、対象木の根元に切り込みを入れます。あたりにはチェンソーのエンジン音が響きわたり…

 倒れるのは一瞬の出来事です。


 










 観れば、根元は虫に食われボロボロでした。

 倒した後の作業がまたひと仕事です。
 枝払いをし…








 






 長さ(すなわち重さ)をほどよく切断して…


 適切な場所へとロープで運びます。木は重たい!


 このほかもう一本、駐車スペース拡張のためリョウブを伐採しました。樹皮が剥がれて美しい木肌を現す樹木ですが、陽樹で日当たりが好き。伐採後などの明るくなったところにいち早く成長してやっかいもの扱いされることがあります。伐採後はクラフトなどに使われることしょう。

 ホラね! これまでいっぱいいっぱいだった駐車場のスペースが奥に広がりましたよ。



















 昼休みには、気温は19.4℃と7度も上がって汗ばむくらい。



昼休み 見学者の旺盛な学習意欲に応えた元自衛隊教官
 
 ロープワークは誰もが魅了されるワザですが、今回の見学者も例外ではなく、彼女の学習意欲を一手に受け止めて盛り上げてくれたのは元自衛隊第37普通科連隊教官の清水さんでした。
 自衛隊時代の音に聞こえた厳しさはすっかり影をひそめ、さながら孫に付き合う好々爺そのものでした。

 実はこの人、ロープワーク以外にも自衛隊教官時のノーハウをそっくりそのまま山仕事に持ち込んで「いざというとき」に備えています。例えばバッグの中のクスリ箱にはなんとアンモニアを嗅がせる用具が収まっています。意識不明に陥ったときアンモニアの刺激が意識を戻すのです。実はこれが、かってクラブメンバーの一命を救うことになりました。メンバーが重度の熱中症で救急車を呼んだとき、これで意識を取り戻したのです。
 このほか「いざというとき」のために、経験と独自の工夫に満ちたデバイスをいつも車に積んで山にやってきます。いずれ「清水さん特集」を組んでお届けしたいと企画しています。

午後はあれこれの雑務をこなし 帰路 苗場の視察を
 午後は、シイタケ栽培の母材となるクヌギやコナラなどを探して目星をつけたり、山スミレの自生ソーンを保護する柵を作ったり、広がった駐車スペースの整地をしたり、トラストから頂戴した用具や図書の整理をしたりと、それぞれ思い思いに雑務をこなしました。

 帰路には、全員でふもとの苗場を視察。

 昨年暮れに蒔いたブナの種でしたが、時期が時期が早すぎたのか未だ発芽はありませんでした。
 4月になれば待望のブナの芽が見られるでしょう。期待は膨らみます。


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