そよ風かおる山の上とあってマスクを外して臨んだ人も…。
今回、本ブログは少し様変わりし、メンバー紹介も試みます。
前列左から、高原・中室・那須・岡田・藤原・山條・吉崎 後列左から、今井・朝井・清水・土井・弘田・前田 のみなさん |
この日の予定はふたつ。久しぶりの本格的な保全活動と、次回8/2に予定されている〈清流の家〉の子どもたちを迎える準備とがありました。長めの投稿記事になります。
安全に児童ツアーを迎えたい
子どもたちを迎える準備の第一は何と言っても安全対策。そのひとつが小屋脇の断崖の落下防止柵の設置でした。子どもがうっかり落ちれば下は果てしない斜面で、怪我は免れません。
写真は、トラロープを張るだけに仕上がった落下防止柵の杭。
ここで、この柵ができるまでのチームワークぶりをたどってみます。
まず、森の中の問題のない区域から杭になる丸太を切り出して運びます。何やら楽し気なのは山條さんと吉崎さん。
丸太の皮はぎにいそしむ前代表の弘田さん。これもひと仕事です。
そして現代表の土井さん。
杭を埋める穴を掘り
杭を埋めて固めます。仲間から「吉崎工務店」と呼ばれているプロ並みの仕事。
馬力が自慢の山條さんとここでもいいコンビです。
ペンキ屋さんこと前田さんは防腐剤の塗布。このブログの管理も担当しています。
こうして、児童ツアーに配慮した結果、隠れ懸案だった落下防止柵が実現!
「ほんとにみんなすごいパワーやな。柵がたちまち出来るなんて思いもよらんかった。行動力と団結力はほかの団体と比べても群を抜いとる!」と、これは児童ツアーのリーダー役を担ってきた高原さんの感嘆のつぶやき。あちこちの山仕事活動にたずさわる人のコトバです。
もうひとつ、やっておきたい安全対策がスズメバチトラップ。すでに仕掛けたトラップを新しく取り換えるメンテナンス作業です。
まず、古くなったトラップを回収。どろどろに腐った液の中から、かかった獲物を洗い出します。選別は森林インストラクタ―養成講座の講師も務める土井代表。
獲物にはスズメバチだけでなく、子どもに人気のクワガタなども…
獲れた虫はこの山に生息する昆虫の標本として子どもたちに見せることにします。スズメバチの大きさにはびっくりするかも…。
トラップ液の調合は高原さんがご専門。ボトルは洗って再利用します。
新しくなって吊るされたトラップがさらにスズメバチを誘います。
ところで、こうしたチームワークを陰で支える司令塔が紅一点の朝井さん。蜂トラップの材料やら道路事情の情報収集やら、その他こまごました準備・連絡を一手に引き受ける情熱家です。また、この人の周りはいつも笑いが絶えないムードメーカーでもあります。
写真は、今まさにドナタかにナニゴトかの指令を発令中の女史。
久しぶりの本格的な保全活動
ここしばらく新型コロナウイルスの影響で十分には出来なかった山仕事を本格的に再開。この日は、保全活動の基本、下草刈りを実施することにしました。
午前中は主として小屋周辺の夏草を刈りました。
自前の長柄鎌で奮闘する清水さん。
最長老の岡田さんも元気です。
昼食をはさんで
ロープ結びの個人レッスンなどもはさんで…
ロープと言えば、先生の清水さんは 8/2の児童ツアーで子どもたちを喜ばせたいと「ロープで登る坂あそび」を準備。心優しい元自衛隊教官です。
午後は作業道に生い茂った夏草をターゲットに定めて人海戦。
作業道の奥深くまで。
写真は、ややこしい天気予報にもブレることなく今日の決行を決めた藤原さん。正解でした。
那須さんは最近入会された新メンバーですが、山仕事のボランティア活動は経験豊富とあって、バリバリの戦力がありがたい。もう古株の雰囲気です。
バッファゾーンではブナの幼木を育てています。中には枯れてしまうケースもあるなか、作業道脇のブナの順調な生育ぶりを確認し、相好を崩す中室さん。
少し離れた場所でもやはりブナの幼木が順調に! 周りを刈る今井さんも嬉しそう。この感覚、ブナ愛は、実にメンバー全員が共有しています。
日中も気象条件はさほど変わらず、時折雨かと思うようなミストが立ちこめたりしましたが、大きく崩れることなく過ぎました。
充実した一日でした。皆さんお疲れさま。
今回入れ替えたトップ(表紙)の写真について
今回入れ替えたトップの写真は、今年のブナの結実ぶりを伝えるもの。今年は7年にいちどとか言われる豊作の年になりました。高原さんの撮影です。
この現象には「マスティング」というブナの深淵なる生き残り戦略があるそうで、メンバーの吉崎さんご推奨の「林業ニュース」のサイトに興味深い解説があります。
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