2020年10月30日金曜日

10/28 環農水研の調査に同行した際に 
独自に実施した種子採取のご報告

 10月28日、田中先生と環農水研の方々によるトラスト協会設置のシードトラップ内の種子採取に朝井さんと同行し、独自に3カ所で採取した種子採取を行いました。そのまとめを試みましたので以下にご報告します。
 「
水没種子」を可とする調査の結果は芳しいものではありませんでしたが、田中先生の話では時期的にまだ少し早く、今後に期待すべしとの事でした。(2020.10.30 山條洋浩)


実施日:2020年10月28日
場 所:和泉葛城山ブナ天然記念物指定区域外
採取方法:
 ①バッファゾーンに愛樹クラブが設置した4カ所のネット中の種子を採取。
 ②上のデッキに落下した種子を拾い集める。
 ③下のデッキに落下した種子を拾い集める。
調査方法:3カ所から採取したブナ種子を無作為に50粒選び、選別する。
水没調査:① ~③良種子を10分間水に浮かべて観察する。
①~③調査の調査した残りの種子全数を浮かべて観察する。

注記:
① 2020年10月28日、田中先生、環農水研2名がトラスト協会の設置したシードトラップ内の種子採取に朝井様と同行して、独自に種子採取を行う
① 種子の選別・水没調査方法は私の独断で行っております。
② 田中先生の話では、今回採取した種子は全体に軽く、種自体が痩せており、時期的にまだ少し早いとの事でした。
③従って今後採取する種子に期待しているとの事でした




2020年10月22日木曜日

10/22 ブナの実をみんなで拾いまくりましたが…

 10/22の活動は、折から豊作のブナの種子を採取することとし、総出の人海戦術となりました。その成果はこの通り! メンバー全員でひと粒ひと粒、拾ったものです。
 ところが、やがて明らかになったその結末とは?

 












 この日の参加者は写真の11名に、ここには居りませんが中室さんを加えたメンバー12名。途中からゲストで参加されたトラスト協会の岡さんも合わせると13名の大部隊となりました。ただ、天気予報が少し心配でした。
前列左から、高原・吉崎・岡田・藤原・山條・前田
後列左から、那須・梶川・朝井・土井・今井・のメンバー













この日の気温は15℃。湿度は75%。幸い雨は降りませんでした。

種子採取 本日の目標はとりあえず1000つぶ! 
ひたすら拾い集めました

 「盛大に落ちている! いくらでも拾える! 」そんな情報も聞こえてくる中、本日の活動はブナの種子採取と決め、ゾーンに入ります。

 目指すはバッファゾーン中の作業道。コアゾーン内には許可なく立ち入ることはできませんが、バッファゾーンならそのシバリはありません。

 バッファゾーンの範囲で落ちたブナの実を探します。


 いくらでも拾えると言うほどほど甘いもんじゃありませんでしたが、何とか調子が出てきました。


















 殻斗(かくと)の中に種子があります。多くは殻斗から出て種子が裸で落ちています。

 写真の中ほどに見えるのが殻斗。すでに中に種子はなく、どこかに飛散しているようです。

「種(種子)を探した方が早いナ」
「固まってあるようだ。潮干狩りといっしょやな」
 だんだんとコツもわかってきた模様。

 

 ひたすら探し、拾います。



 とにかく探し、拾います。


 遊歩道沿いのテラスでは多くを採取できました。


 調べてみたら…
 さて、採取して種子を小屋へ持ち帰って調べてみました。
見た目では分かりませんが、水に漬けると種が生きているものは沈み、虫(ブナヒメシンクイ)に食われたり腐った不良果実は軽く浮くのですが…。
 なんと、ご覧ください。沈んだのはホンの僅か! ほどんどが浮いています。浮いた種子をわってみると中身は入っていません。虫食いや粃(シイナ:殻ばかりで中身のない種子)の種子です。ほぼ全滅の結果でした。午前中の労苦は何だったのでしょう。


 それでも、そこはブナ愛樹クラブ、口々に「いい勉強になったな!」と、めげないのがブナ愛樹クラブ。(こんな結果をうっすらと予想していたメンバーもいたようですが、みんなの熱意に水を差すようではばかったらしい…。心優しいのもブナ愛樹クラブです。)
 時点で落下しているブナの種子は、実る前に欠陥があってブナの樹が自ら落とした種子の様で、こらからホントの充実した発芽能力のある種子が落下してくると思われます。今後に期待です。

今後に期待して種子採取トラップを敷設 
 まだまだ生きた実は木についているはず!ブナの巨木の下に完熟の種子を宿した殻斗がたくさん落下することを期待して、遊歩道やバッファゾーンに丸型種子トラップ2基を設置。(写真を撮っているのはトラスト協会から出向の岡さん。)



 これは、バッファゾーンに敷設された、山條さん苦心の種子採取ネット。傍らの白い丸型トラップは朝井さん手づくり。



 また、テラスはしっかり掃除して、新たな種子の落下に備えました。


 すべてはこれからです。クラブでは、メンバーが里親になってそれぞれに発芽から苗木の育成までを託す遠大な計画を描いています。

昼休みにはトラスト協会からも要請が 
 昼食をとりながらのミーティングで、今期の種子豊作に当たってトラスト協会からブナの育成に関わるいくつかの要請が伝えられました。ここでも里親のプランが語られました。(熱弁をふるうのはトラスト協会の岡さん)

以上。(前田)

2020年10月15日木曜日

10/14 和泉葛城山ブナ林種子育苗計画に基づく調査に同行

山條です。
 14日(水)、「令和2年度和泉葛城山ブナ林種子育苗計画に基づく調査」が実施され、クラブから朝井さんと私の2名が同行しましたので、ご報告します。

 10時10分~11時45分までトラスト岡氏の案内で種子採取現場確認、種子の落下状況、観察等を行いました。

 調査チームは以下の10名。私どもの2名を加え総勢12名の大部隊でした。
・田中先生
・和泉葛城山ブナ林保護増殖検討委員会・・・5名
・環農水研・・・2名(大阪府立環境農林水産総合研究所)
・トラスト協会・・・2名(岡、牧野氏)


朝井です。
 調査のシーンを写真に撮りましたので掲載します。

 上から三つ目の写真にご注目ください。なんと、中ほどの木に登っているのはアライグマでした。ペットとして飼われていたものなのか? おそらくここで生存は難しかろうと…。



木に登っている黒い姿はなんとアライグマ。






2020年10月9日金曜日

10/4の活動報告 植樹したブナの幼木の周りを整地

  曇りで、お昼の気温は20.7度、湿度77%。

 参加者は写真の7名でした。

前列左から、高原・藤原・吉崎
後列左から、梶川・朝井・前川・弘田 のみなさん














 午前中は先回に引き続きツボ刈りをしました。2014年に植樹したブナの幼木周りの、うっそうとした雑木や草を、ノコギリ、カマ、太枝切りハサミなどで入念に整地しました。

 日当たりなどでブナの幼木の成長ぶりは大きく違ってきます。写真は、同時期に植樹し、おそらく当時はほぼ同じような生育ぶりだったと思われるブナの今の姿です。細い木(上)と太い木(下)の違いを感じていただけるでしょうか。











 お昼休みは 前河さんのトランペット練習を聴き(残念ながら写真がありません。どなたかお持ちの方、クラブのメールへ送ってください)、梶川さんの採取したアリジゴクを見物するなど、アトラクションがいっぱいのひとときでした。

これがアリジゴク


 午後は、テラス下の2013年植樹した所を草刈り機で除草。名板の確認作業もしました。
 (私見ですが、作業場所の名称を、例えば2014植樹であれば「14地区」と年次でしたらどうかと思いました。生育本数、個々の木の直径、高さの正確な測定も将来大切なデータとなるので、会員で共有したらどうかと思うのですが。)














 帰りしな、2017年3月樹齢300年のブナを不法に伐採した事件でお世話になった市議会議員ご夫婦が来られ、メンバーの案内で大豊作のブナ林を見学をされました。


以上。(高原)